縄文時代 2000.2.1記
縄文時代(新石器時代)今から約1万3千年前から紀元前3百年ごろを言う。
従来は始まりを約1万年から8千年前としていた。草創期を設定しない考え方であった。
縄文時代は草創期から晩期まで6期に別けられている。
草創期から前期までを形成期としてとらえ、中期から晩期までを成熟期としてとらえる。
地質学では、縄文時代のはじめはウルム氷期から後氷期への移行期に当たる。
『最後の氷河時代の最寒冷期(後期旧石器時代の終末期)にあたる、2万1千年〜1万8千年前には海面は現在より100メートル以上も低く、このため日本海は湖に近い閉塞状態であり、対馬暖流は日本海に流入していなかった。冬の雪は少なく、大陸的で乾燥した気候が日本列島を覆っていた。
約1万3千年前の移行期は自然環境の激動期でもあった。
大陸的気候が緩み始め、日本列島は大陸とは異なる海洋的風土に変わり始めた。
対馬暖流の流入で、日本海側には豪雪が降るようになった。
ブナの森が形成され、その森の中で森の文化が誕生した。森の文化の原点=縄文文化=日本文化の基層』以上は「森と文明の物語ー環境考古学は語る」安田喜憲著より
縄文期の後は弥生期に続くのであるが、日本列島の北から南まで一様な発展を遂げる訳ではなく、地域的に時間的な違いがあることを各地での発掘が物語っている。
北海道や沖縄では特に違った発展の過程をたどる。
古墳時代までは日本考古学の時代区分である。古墳時代以降においては固有の時代区分の名称を用いず、歴史で使われる時代区分の名称をそのまま使っている
人類文化(時代) 年代始め 年代終り 縄文草創期 形成期 BC11,000 BC7,500 縄文早期 BC7,500 BC4,100 縄文前期 BC4,100 BC2,700 縄文中期 成熟期 BC2,700 BC2,000 縄文後期 BC2,000 BC1,000 縄文晩期 BC1,000 BC350 弥生早期 BC350 BC200 弥生前期 BC200 BC100 弥生中期 BC100 AD100 弥生後期 AD100 AD300 古墳 AD300
社長室へ